草加大介著「ナンパ塾 究極デートマニュアル 完全極秘の口説き術」(河出書房新社)

2016年7月5日

review_nanpa草加大介さんが、また本を出されたので紹介します。新刊が出るたびに、贈っていただいているので、取り上げてみました。

草加さんは、日本初のナンパを指導するセミナー「ナンパ塾」の塾長です。「恋愛塾」「復縁塾」などもやっていて、著作多数。ナンパの本か? はい、そうです。でもね、実はこの手の本はよく売れるのです。とくにインターネットなどで…。

内容は以下。

  • 第1章 モテる技術とは何か?
  • 第2章 女性の心の値段・体の値段
  • 第3章 女性に好印象を抱かれる服装について
  • 第4章 女性に好印象を抱かれる外見について
  • 第5章 出会いからデートにつなげるために
  • 第6章 出会いからデートまで。女心をつかむ技術
  • 第7章 知っていると抜群に有利なバーでの知識
  • 第8章 女性を惚れ落とす会話術
  • 第9章 女心をストップ安にする方法

セミナーをやっているだけに、読書量は半端ないようです。この1冊の参考文献が凄いですよ。三島由紀夫だけでも「禁色」「沈める滝」「葉隠入門」「行動学入門」「不道徳教育講座」「文化防衛論」など。吉行淳之介「恋愛論」や河合集雄「コンプレックス」「無意識の構造」、五木寛之「愛について」、伊藤勝彦「愛の思想史」。さらにスタンダールの「恋愛論」まで。ざっと70冊。

ナンパの実践的なエッセイですから、興味のある人にはかなり参考になりますね。
たとえば、第6章。
「新規開店のバー」と「馴染みのバー」についての項目。ある時、馴染みのバーの隣に新しいバーができていた。開店初日です。2つの店はたいして変わらない。このケースではどちらのバーに行くべきか?

当方もバーには、たまに立ち寄ります。1人で馴染みの店に行くこともあるわけですが、当然、当方なんかは知らない店に行くと、浮いてしまうのではないかと恐れ、馴染みのバーを選択しますね。馴染みのバーのほうが出会いがあるかもしれません。

しかし、著者の回答は「新規開店のバーに行くべき」だと言っています。
なぜか?
開店初日だから、すべての客がその店は初めてです。初めて訪れた店が女性にどんな心理的影響を与えるか。

【内装、カウンターのデザインや素材、灰皿やメニュー表、流れる音楽、働いている従業員や彼らの服装。すべてが女性にとって目新しく、ときめきやすい。(中略)王子様が現れるのを待ち望む女性はクラブを転々とする。彼女たちは無意識にときめきやすい場所に身を置こうとしているのだ。同様に、オープンしたばかりのバーのほうが女性をときめかせるのは明らかだ。だが多くの男性は慣れ親しんだいつものバーのほうがいいと思っている。それは間違いだ。自ら不利な場所に身を置こうとしているようなものだ。】

う~ん。そうだね。

また、「女性に好印象を抱かれる服装について」の項目も参考になるだろう。
「デートにスーツにネクタイは厳禁である」「モテない男たちは高額な服を買いそろえる」
「どんなジーンズを選ぶべきか?」。
さらに、「女性に好印象を抱かれる外見について」では、「靴と髪型は最初のステップだ」「陳腐な革製品は自らのレベルを下げる」など。極めて具体的に書かれているので、なるほどなあ、と思っちゃいましたね。

著者は言っています。
「恋愛において最も重要なのは顔や金ではない」
その心構えや恋愛の準備は必要なのかもしれませんね。興味ある方は読んでみてください。

(北代靖典)

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