見城徹×藤田晋 「憂鬱でなければ、仕事じゃない」(講談社)

2012年2月25日

e2b05eb9見城徹×藤田晋

「憂鬱でなければ、仕事じゃない」(講談社)

2011年6月13日 第1刷発行

見城徹(幻冬舎代表取締役社長)と、藤田晋(サイバーエージェント代表取締役)の対談、というか、二人の言葉が書かれている単行本だ。

ビジネスで何が大切なのか? まさに臓腑をえぐる35の言葉が並んでいる。はじめてこの本を読んだとき、久々に感動した。確かにビジネスマンの聖書(バイブル)かもしれない。

言葉は、たとえば、こんな具合である。

  • 「小さなことにくよくよしろよ」
  • 「かけた電話を先に切るな」
  • 「努力は自分、評価は他人」
  • 「スムーズに進んだ仕事は疑え」
  • 「苦境こそ覚悟を決める一番のチャンス」
  • 「憂鬱でなければ、仕事じゃない」
  • 「切らして渡せなかった名刺は速達で送れ」
  • 「行く気がないのに、今度、飯でもと誘うな」
  • 「刺激しなければ、相手の心は掴めない」
  • 「頼みごと百対一の法則」
  • 「打率三割三分三厘の仕事哲学」
  • 「男子たるもの、最後の血の一滴が流れるまで、戦い抜け」

 

以下、35まである。

打率三 割三分三厘。プロ野球では首位打者になれるくらいの打率だ。この法則とは、勝った時こそ冷静になり、ここには次の負けを招く要因が潜んでいると思わねばな らない。成功体験は成功した瞬間に捨て去るのが、一番美しい。勝負は勝つ時もあれば、負ける時もある。そういう教えである。

「男子たるものは、一度戦って負けても、やめてはならない。二度目三度目の戦いの後でも、やめてはならない。刀折れ、矢尽きてもやめてはならない。骨が砕け、最後の血の一滴まで流して、初めてやめるのだ。――新島襄」

新島襄は同志社大学を創った人だけど、すごい言葉だ。

ビジネスマンは、いや、どんな人も、仕事で憂鬱になる。でも、憂鬱だからこそ、ビジネスなのである。勇気づけてくれる本だった。

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