2012年1月15日
ロバート・シュラー著
「いかにして自分の夢を実現するか」(三笠書房)
人生には、成功する人もいれば、失敗する人もいる。
訳者解説で京セラ名誉会長の稲盛和夫氏は、こう指摘している。
「成功者と失敗者の間には、紙一重ですが、大きなちがいがあります。それは、失敗者には、粘りがないのです。うまくいかなくなった時には、すぐにあきらめてしまうのです。つまり、努力はするのですが、それは人並の努力にとどまり、壁に行きあたると、すぐ体裁の良い理由をつけて、自分を慰め、断念してしまうのです」
ロバート・シュラーも、人生について、積極的な、明るい、ポジティブな考えをもつことが、成功のいちばん基本的な条件であると勧めています。
第一章で、「ことの成功・失敗をわけるものは何か」を解説している。
まずは「成功したい!」この決心からすべてはスタートする、と説いている。
成功とは勝ち負けではなく、設定したゴールに向かって突き進むこと。問題を解決し困難を克服すること。「やった!できる限りの努力はした」と心の底から思うこと。
成功は過程であり、失敗は終点ではないということ。夢に必要なのは、「自信」であるということ。がむしゃらに夢にしがみつくと、信じられない力が生まれる。健全な「うぬぼれ」が自分の力を100パーセント発揮させる。
人を信じること――成功の秘密はここにある。会社の経営者に聞いた時の答え方でもそれがわかる。
成功の秘密は?
「すばらしい協力者がいたからです」
失敗した原因は何ですか?
「一緒に働いていた人間が役立たずでね」
成功への鍵は良き協力者に恵まれることにもある。
世間にあなたの夢を公表しなさい、とも作者は語っている。
成功へのステップは、結局はその人の積極思考ということになる。
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