四季遊菓「冨久屋」

2014年5月26日

1f8f13a8-s 昭和27年創業の四季遊菓「冨久屋」は、歴史と伝統に寄り添った老舗和菓子店です。都島の歴史を重んじ、都島発信のものを作ろうということで、これまで にない和菓子を開発しました。「オリジナル商品が6種類。季節感を出し、都島の名跡から考案したものばかりです。とくに最中が得意分野になっています」 (都島本店店長、池田瑛子さん)
なかでも看板商品の『蕪村もなか』は、都島で生まれた江戸時代の俳人、与謝蕪村をモチーフにした郷土銘菓です。 蕪をかたどった最中の皮に、北海道産の粒あんと求(ぎゅう)肥(ひ)(餅の薄い皮)を挟んだもので、一口噛むと、パリッとした皮ともちもちの求肥、適度な 甘さの粒あんのバランスが絶妙です。とても食べやすい。

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「北 海道産の小豆を使ってます。アレルギー性のないあんですので、アレルギーのあるお子様にも安心です」とか。原材料は、砂糖、小豆、最中種、もち米、水あ め、寒天、トレハロース。日持ちは5日間。一個150円(税抜き)。販売期間はシーズンものなので、10月頃〜4月まで(品質保持のため)。

「開 発には随分と工夫を重ね、半年くらいかけて完成させたと聞いてます」(同)。発売以来15年、今では地元に根付いた和菓子となっています。他に淀川の湾に 由来する『青湾』は三笠の生地にきんとんあんや抹茶を調和させた一品、白あんを包んで焼き上げた『毛馬の水門』など、ぜひ一度は味わってみたい和菓子ばか り。

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また、2001年「全国和菓子協会工芸菓子コンテスト」において、作品『花菖蒲』が大阪市長賞を受賞。阪急うめだ本店にも出店中です。

(文責・北代靖典)

※「大阪民主新報」(週刊紙)で1年間連載させて頂いたものを、加筆訂正して再録したものです

  • 店名/四季遊菓「冨久屋都島本店」
  • 住所/大阪市都島区高倉町1-7-1
  • 電話/06 -6927-3115
  • 営業時間/9:00〜19:00(日・祝、18時まで)

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