2012年1月15日
江上治著
「年収1億円思考」(経済界)
書店に平積みになっていた時、ふと手にとって購入した単行本である。
「稼ぐ思考は、稼いでいる人しか知らない」ということだ。つまり、稼ぐ人間には共通項があり、稼げない人間にも、また共通項がある、というわけである。
●稼ぐ人と稼げない人の、重要項目は以下の5項目。
① マインド
② 固定観念
③ 素直さ
④ 数値判断
⑤ 金遣いの思考
簡単に説明すると、こうなる。
マインドの低さや弱さは、稼げない人の最大の特徴。稼ぐマインドは丁稚奉公から生まれ、育つ。
損は、金にしがみつく限り、ふくらみ続けていく。仕事に対するクレームは財産。
人は感情に流されやすい。だからこそ「数字」を見る。
「貯める」と「稼ぐ」を誤解していては一生稼げない。
もう少し、詳しく書くと、こういうことである。
●稼げない人の5つの共通項とは?
① 仕事はまず丁稚奉公であることを理解していない。「好きなこと」「やりたいこと」が自分にはできると誤解している。
② 固定観念に縛られ、目先のことだけに振り回されている。
③ 自分の思い込みだけで行動し、人の言うことに耳を貸す度量がない。
④ 時間の使い方もお金の使い方も独りよがり。時間もお金も結局「数値」。数値で判断しないから現実の判断が大甘になる。
⑤ 「生きた」お金の使い方をしない。投資思考ではないから、10円20円をケチって1000万円2000万円を失うのである。
1億円以上を稼ぐ創業社長たちは、「何もないから欲が生まれ、欲が稼ぐ行動を生む」と結論づけている。どんな逆境に追い込まれても、「なにくそ」と這い上がるエネルギーは、欲のないボンボンからは出てこない。さらに、「稼げない」環境に身をおいていては、一生、稼げない、とも言っている。
●とんでもなく稼ぐ人の成功7か条とは?
①「あれが欲しい」という欲のエネルギーを最大限に膨らませろ。ただし、その欲を活かす「環境」の選択を間違えるな。
② 小さなことを、きちんと観察せよ。観察すれば、必ず現実処理の法則が導き出される。
③ 親に感謝せよ。礼儀を忘れるな。長幼の序を守れ。これがこの世の真理であり、愛される究極の秘訣である。
④ ピンチはチャンスと思え。だれでも落ち込むときがあるが、そのときをじっと絶えれば、黒雲は必ず去っていく。
⑤ 人との出会いを「チャンス」と心得よ。愚直に、素直に、人に学べば、自然に道は開けてくるものだ。
⑥ 環境の選択を間違えるな。稼げない環境に身を置いたら、一生、稼ぐ人間にはなれない。
⑦ 特に「妻」「夫」という環境の選び方を間違えてはならない。基本的には、自分と性格が逆のパートナーを探せ。
もっと詳しい内容を知りたい人は、一読を薦める。
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