見城徹著「たった一人の熱狂 仕事と人生に効く51の言葉」(双葉社)

2015年7月3日

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本屋で見つけて衝動買いした本です。話題の本ですね。
ネットなどのブックレビューを見ると、賛否両極端です。嫌いな人は、自慢話めいた話など鼻につく部分が多いようですが、当方は好きです。
著 者の様々な体験の強烈さは読むだけで考えさせられることが多く、特に違和感を覚えることもなかったですね。ただ、堀江貴文のSNS「755」の話が出てき て、「僕が素敵だなと思う経営者」だと賞賛しているところは、よく理解できなかった。(まあ、ホリエモンのことは詳しく知らないからね・・・)。

「何かに入れ上げなければ天職に出会えない」
「他人ができないことをやれ」
「結果がでない努力に意味はない」
「心に決めた人を裏切るな」
「できるかできないかではなく、やるかやらないかの差が勝負を決するのだ」
「傲慢な人間から仲間は離れ、謙虚な人の周りには協力者が集まる」
「己の名を上げろ」(安全地帯でモノを言っても誰の胸も打たない。身を切り血を噴き出しながら戦うからこそ、自分という存在が一つのブランドと化す。)

「自分の感覚や感動の源泉を信じ、たった一人でも自分が信じた道を行く。人の100倍も不安に怯え、困難に耐えながら、苦痛を糧として仕事をする。それが僕の言う「たった一人の孤独な熱狂」だ」

「小さなことこそ真心を込めろ」
(仕事ができない人間の共通点は、自分に甘いこと。思い込みが強いこと。小さなこと、片隅の人を大事にしないこと。約束を守らない事。時間に遅れること。他社への想像力が足りないこと。)

「GNOは絶対死守」(GNO=「義理」「人情」「恩返し」)を大切にしない人間は、何事もうまく行かない。小さなことにクヨクヨし、小さなGNOを死守するのだ。)

「おわりに」では、こうも言っている。
僕はいつも「苦しくなければ努力じゃない」「憂鬱でなければ仕事じゃない」と口を酸っぱくして言っている。往く道は苦しい。仕事は憂鬱なことだらけだ。苦 しさと湯鬱に耐えて耐え抜き、精進を重ねてまっとうする。暗闇の怖さにおののかず、思い切ってジャンプする。こうして生が終わり、死を迎えれば悔いは少な くて済む。

『憂鬱でなければ、仕事じゃない』(サイバーエージェントの藤田晋との共著)も読んだけど、かなり刺さる言葉が多かった。今回は単著ということもあり、見城氏の生きざまが出ている。
金が全て、結果が全てと言い切る覚悟と、その裏にある葛藤は、初めて知った。

読むとモチベーションが上がる。

それと、「金が全てだ」とも言い切る。
「金 だけじゃない、というのは自分へのいいわけです。金が全てだということは僕が仕事を始める時の前提でした。それを無理にでも呑み込んで、僕はこの世界での 闘いに飛び込んだのです。汚れているのは言わずもがなです。今も金が全てだと言い切っています。そう言い聞かせています。」

なんともすごい人だ。実際、「幻冬舎」の本は面白いモノが多いと思う。

(北代靖典)

 

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