2012年1月6日
船井哲良著「四十歳で五つの会社の社長になる」(PHPパブリッシング)
2010年10月15日
第1版第1刷発行
船井電機会長が著した文庫本である。平成22年の本だが、「独立以来、約六十年、船井電機は、売上高が三五〇〇億円を超える企業に成長した」とある。そんな作者の体験記だ。だからこそ、説得力がある。
人はなぜ働くのか???
時折、筆者も悩むことがある。なぜ働くのか。働いて給料をもらって。そしてまた働く。いったいなぜ?
その答えを明かしている。
「昔は社会全体が貧しかったため、『なぜ働くのか』という悩みを持つ余裕すらなかった。働くしか選択肢がなかった。
今は働かなくても食べていけるような豊かな環境になって、若者の中には『なんで働くのですか』という疑問を持っているケースも多いという。
なぜ人は働くのか。
それは、自分を磨くためである。
自分を磨くということは、自分の存在価値、レベルを上げていくということである。上げていくとは、社会の中で貢献するということである。
若い人はまず自分の器を大きくしてほしい。大きな器になるほど、自分のポジションが上がって、大きな役割の仕事ができるようになる。社会に貢献できるようになる。
そして、自分の器を大きくするためには、魂を入れて一生懸命働くことである。わき目もふらず魂を入れて働くことによって、自分が磨かれ、自分の器を大きくすることができる」(本文より)
引用が長くなったが、要するに、自分の器を大きくするために、人は働くのである。仕事をせずにぶらぶらしていては、器は大きくならない。ましてや、自宅に引きこもっていては自分を磨けないし、大きくもならない。だから働かなくてはならない。
経営者にとって大事なのは、「夢と志」とも語っている。
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